このガスバーナーがいい

ソロノッポ

2008年02月13日 03:48

ガスバーナーって小さい鍋で最大火力にすると炎が無駄になるから高出力である必要はないと思っていた。でも、どうやら認識を改める必要があったようだ。最近の高性能なバーナーはガスと空気を効率よく混ぜることでかなり集中した燃焼を起こすことが出来るようになっていて、高出力でも炎の大きさはそう大きくならない。プリムスのP-113に至ってはシェラカップで最高火力を使ってもカップが炎に巻かれることがないくらいコンパクトな燃焼をしてくれる。

ガスの噴出方向も真横でなく、大抵のもので斜め上から直上になっていてこれも炎のコンパクト化に貢献している。

今まではイワタニのジュニアバーナーを使っていたのだが、アルバのTKアダプタとP-113でかなり軽いものにできた。旅先で山用のガス缶が手に入らなければカセットガスでもいけるという柔軟性も得られた。
国内なら必ず燃料が調達できるという安心感はありがたいので使わなくてもアダプタは常に一緒に持っておく。このアダプタは35gだったので最軽量クラスのバーナーヘッドと組み合わせればカセットガス用のバーナーヘッドより100g以上軽くなる。

アダプタのおかげで晴れて軽量バーナーが私にとっての実用域になったので重さや収納しやすさとあわせてオススメを紹介していきたい。

PRIMUS(プリムス) 153ウルトラバーナー

プリムスの現在の最高傑作。ゴトクの安定感もしっかりしており、小さい鍋から大きいものまでかなりなんでも大丈夫(ソロ用、登山用の範囲くらいでの話でファミリーオートキャンプでは知らない)。無理にこれより軽いモデルを買ってせっかく調理したものをこぼしたりしては目も当てられないので、最初に買うならこれか、EPIのREVOを勧める。ちなみに、収納は薄く小さくなるのだが、ゴトクがちょっと邪魔だと感じないこともない。
最高出力:3600kcal/h
重量110g(本体のみ99g)
収納サイズ:7.5×8.8×3.0cm


EPI(イーピーアイ) REVO−3700

とりあえずスペックはプリムスのP-153より少しずつ上で収納サイズもかなりコンパクトに収まってくれる。収納時に薄くなることよりもこの形状のほうが何かとスタッキングもしやすい。これからはじめてバーナーを買おうと思っているならこれがいいと思うのだが、EPIのガス缶はプリムスより見かけない気がする。ただし、EPI、プリムス、スノーピークの缶は口金の形状が全て同じなので実際使う分には何の問題もない。ただ、事故が起きたときの責任の所在が分かりにくくなるため、自社以外の缶を使うなと書かれているはずなのだ。いつも一番安いガスを使っているはずのカセットガスでもよく見ればそう書いてある。私は重量より、容積に重視のミニマリストなので一番のプッシュはこれである。
サイズ86×49×43mm
重量:111g
出力:3700kcal
ちなみに、ゴトクは少し外側に引き出すとロックが外れて畳めるようになっている。そのため使用中に勝手に動くようなことはないように出来ている。使用中に勝手に動かないのは基本どれでもそうだけれど。



PRIMUS(プリムス) スーパーマイクロメッシュバーナーIII

76gと超軽量なバーナー。ただし、ゴトクの安定性があまり良くないので大きな鍋は使うべきではない。平型であれば500ml、深型であれば1lサイズが最適である。
重量を削ってミニマムな装備で使う分には特に困ることもないのだが、これだけを重量重視で選ぶと鍋をひっくり返したりするような悲劇になりかねない。収納サイズは薄くなる。やはり、私は収納の形はEPIのREVOが一番いいと思う。
出力:2300kcaL/h
重量:76g
サイズ:8.5×2.8×6.5cm

追記 やっぱりシェラカップだろうがなんだろうが普段から気をつけていても時々こぼす。本当に湯沸かしくらいの用途に限定しないとかなりつらいものがある。調理に使うならゴトクなんてないものだと思って常にクッカーを手で持っていた方がいい。ゴトクさえもうちょっとなんとかできればいいバーナーなのにもったいない。


イワタニ産業(Iwatani) イワタニカセットガスジュニアバーナー2


カセットガスで使えるバーナー。重量265gと重いがアダプタを手に入れるまではお世話になった。真上に向かって火が出るくせに炎の集中具合がいまいちなので小さい鍋だと火力を最大にできない。そして、ほかのものよりかなりうるさい。パワフルな音はするのにそれほど出力が大きいわけでもない。今では家庭用ガスコンロのサブ機としての地位に収まっている。個人的にはもう少しゴトクや風防の形状をなんとかして欲しかった。


ユニフレーム(UNIFLAME) ミニバーナー US−600

イワタニのものは火の形が直上に出るので一点が集中的に加熱されやすかったが、こちらはそういうこともない。ごとくや風防に関しての不満もないので重量300gでも問題ないなら断然こちらを勧めておく。小さい鍋しか使わないなら、熱反射板を取ってしまえばもう少し軽くなって重量面での差はあまりなくなる。動く部分がほとんどないので移動中の振動でうるさくなりにくいのもなにげに高得点。



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